そして彼はため息をつく

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と、有無を言わさず隣の部屋に引きこもってしまったため質問する機会を失ってしまい、あげくに、彼が何を言ってもライカなる少女は部屋から出てこず、しょうがないのでとりあえず朝ご飯を食べるか。 といった半分投げやりな結論に達したからだ。 (さて、どうしたもんかな?) 高崎は先程からずっとその言葉を胸中で繰り返していた。 呑気にトーストをかじっているが、今彼が置かれている状況は異常だった。 彼は間違いなく昨日、今ニュースキャスターが読み上げたショッピングモールで胸を何かに撃たれ、死んだはずなのだ。 (何が俺に起きたんだ? いやそりゃ死んでないのは万々歳なんだけど、何で生きてる? 俺には漫画みたいな変な力は無いぞ?) と、そう思ったところで、高崎はトーストを食べ終わった。 (まあ、何はともあれ、さっきのライカって奴に聞いてみないことには始まらないか) 一息に牛乳を飲み切り、コップを置いて、高崎は手元にあったファミレスにあるような呼び鈴を押した。 (さて、まずは何から聞こうか?) "ピンポーン"という妙に間抜けな音が、ライカという少女が引きこもった部屋から響いた。 「………………」 (あれ?) しかし、部屋からは何の反応も帰ってこない。
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