正義の味方の味方！？

そして彼はため息をつく

とりあえず、高崎はもう一度呼び鈴を押してみた。

再び先程の妙に間抜けな音が部屋から響いた。

「………………」

けれども、部屋からはやはり何の反応も帰ってこない。

(………………ふむ)

高崎は右手の人差し指を呼び鈴のスイッチに置いた。そして、悪質な嫌がらせのごとく、ファミレスでやったら間違いなく店を追い出されるであろう速度で、呼び鈴のスイッチを連打した。

"ピンポーン、ピンポーンピンポーン、ピンポーンピンポーンピンポーン、ピピピピピピンピピンポピンピピピピピピピピンピピピピンピピピピピピンピンポーンピピンポーンピピピピンピンポーンピンポー"

「うるさぁぁぁぁぁぁぁあい！」

すると、少女が篭った部屋のドアが勢い良く引き開けられ、中から一人の白衣を着た少女が現れた。

少女の風貌は、可愛いと綺麗の間の顔。腰ほどまである長いややウェーブのかかった金髪。だいたい150センチぐらいの身長、と、間違いなく美人であり、今その表情は怒りに染まっている。

「何なんだよ君は!? 反応が帰ってこないなら、今は静かにして欲しいってことぐらい分かるでしょ！ 今ちょうどこのアニメ良いところなんだから静かにしててよ！」

それだけ言って、少女はたたき付けるようにドアを閉めた。