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その日、俺は腹を下していた。
昼に寄ったあの汚い定食屋のせいだろう。
間違いない。
「ちくしょう」
やはり、店内を見た時そのまま出るべきだった。
明らかにちゃんと拭いていないテーブル。
箸は使い回し、茶碗も汚い、お盆には前の人の食べカスらしきものが乗ってた。
何より料理を作ってたババァが不潔だった。
「ちくしょう……」
思い出して後悔と共に呻く。
腹は先ほどから、獣のうなり声のような音を立てている。
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