はつ恋

3/7
前へ
/82ページ
次へ
君が誕生日にくれた手紙。 そこに記されている内容…ささやかで小さな夢。 でも未だに僕の胸をかきむしるには十分すぎる夢だった。 だって僕はそれを叶えることが出来なかったから。 君が抱えていた愛の傷跡。 僕はその傷に触れなかった。それが優しさだと思ってた。 でも今になって気づいた。 君のことがどんなに大切だろうと、言葉にして…形にして君に伝えなければ意味がないことに。 そう、優しさなんて無意味だという事に。 いや、優しさになんてならないことに。  
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加