ラッキーでしょうか、護衛隊長

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――――― ――― 「ウル~、確か今日って試験の結果返ってくるわよね~」 毎度毎度テンションの高い母親の声。 ちなみに試験があったあの日から今日でちょうど1週間が経過してたりなんかしてます。 「ああ、そうですよ!ってかどうせ不合格なんでテンション下げといた方が良いっすよ」 そう……あの試験は酷かったんです。というかやる気ナッシング状態な私はもう全部鉛筆転がしてソッコーで終わらせました。もうウルくんのお茶目さん!キャハッて感じです。 「え~、またまた~。だいたい私とお父さんの息子なのに合格出来ない訳ないでしょ」 「いや、たぶんその血を色濃く受け継いでしまったが為に俺は今こんなにも苦労していると思うんですが何か?」 「そんな事言っちゃってぇ~。このおませさん!うふっ、可愛いわねウルは本当に!」 「なんという親バカ。だが末期……」 何故かテンションを高める母親とは対照的に俺はもっぱらお通夜並のテンションの低さです。 「もういいや……俺寝るんで」 とりあえず俺はまた布団を被ることにしました。 ~数時間後~ 「ウル~、試験結果来たよ~」 「うーむ……あと三泊四日……」 「起きなさいっていってんでしょ、この馬鹿息子!」 「うげっ!」 なんか普通にラリアットされました。 「ウル~、起きた~?」 「……あー、マジ無理。だってグチャッって言ったもん。絶対変な方向に首行ったもん……」 「何ブツブツ言ってんのよ~」 なんか今度はチョップくらいました……。 「だから叩かないで!こっちは首いっちゃってるんすよ!」 「いっちゃってるだなんてもう……ウルのエッチさん……ポッ……」 「……ポッ……は止めなさい。年齢を考えなさい。火○るの墓でも見てその異常に高いテンションを少しでも下げなさい。消えなさい」 まさか絶対零度の視線を実の母親にむけることになるとはね。 「ウル子……これドロップやない……合格通知や」 「おおそうなんや。合格通知なんや……ってんなアホな!」 驚きのあまりでた完成度の低いノリツッコミ。 「あー、あれか。熱はないってことはあれだな。うん……ついに狂ったか。悪い母親。俺は狂った母親を看病するだけの財力も甲斐性もないから裏山に捨てにいく。怨むならろくに仕事もしねぇあのクソ父親を怨んでくれ。まあ頑張れ!」
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