戦えません、護衛隊長

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「ギィーヤぁぁアァ~!」 どうしましょう。突然で申し訳ないんですけど俺ピンチです。 「ギィーヤァ~!ピギュアァア~!」 聞こえますか、この奇声?ヤツら一体何を俺達に伝えようとしているのでしょうか……。 「ギョーアエ~!ギィーア~!」 俺の周り一体には、馬鹿でかい鳥のような形をした異形と大木の形をした異形で溢れています。 ちなみに大木の方はカーBに出てくるりんごたくさん落とすヤツを最高に柄悪くした感じです。 何かツルみたいのを伸ばして斬撃を繰り出してます。岩とか普通に斬りますよアイツ。 あと鳥は鳥でけっこう普通に口から火を吹き出したりしてます。 調子にのってますね。 いや、でもなんで急にこんな戦場にいるかと言いますと。実はあの任務初日から10日程は特に断罪のなんちゃらも出没しなくて、普通に過ごしていたんです。 まあその普通って言うのが、家事を全部やらされリーシャにフナムシって200回ぐらい言われて、イリアにこき使われてた……もはやそれが俺の普通です。 まあそんな感じで過ごしていたんです。 だけど今日のお昼のあたり、突然レビアさんが家へやって来て「ヤツらが出たわ」なんて言い出すもんだからもうこっちはドキドキっすよ。 そしてそれから5分も経たない間に魔道具を使ってこんな遠くの大陸まで移動してきたって訳です。
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