弱者が始める隊長日記

プロローグ……みたいなやつ

ちなみに今年こそがまさに世界崩壊と呼ばれる年である。事実今年にはいってからというもの異常とも言える量の断罪の番人の出現が確認されている。

だが人々の心に恐怖という感情はまるでない。

もちろんワルキューレがその全てを滅することに成功しているためである。

そしてここ……ロッドファリスのとある田舎町にもワルキューレに対して強い憧れを抱いている一人の青年の姿があった。

彼はまだ知らない、これから自分を待ち受けるであろう運命を。

だが彼はいずれ気付くだろう、世界はそれを知っていたことに。

彼女達はいずれ気付くだろう、世界がなぜ自分達を選んだのかを。

彼も彼女達もいずれ悟るだろう、この出会いは決して偶然などではなく運命だったのだと。

そして世界はいずれ知るだろう、一人の青年と四人の少女によってこの世界は大きく変わっていくことに……。