ぜろ_1

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しばらくして、身柄を引き取りに何人かきて早々去っていった  「…つまんない」 なんて言ってみる 空は暗くて、月が赤い  「――………こんな世界から、消えたい」 ぼそり  そんな独り言を呟いてみた  《消えたいノ?…なラ、他のセカイにイコウ?》 優しく脳に直接響く声がした 「誰…」 《コっちのセカイに、…オイデ?》 「アナタは…誰?」 《――――…》 「そう……わかった。行く…この世界はつまらないから」 《…ありがとう》 「………うん」 ふと、意識が切れた
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