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考える時間…………第四章
最近まで何か胸にモヤモヤしてるのが気になる。
その原因は零香がお客さんとして予約し、僕らの居酒屋に来たときに原因がわかった。
僕は零香が気になっている。
流也には色々言われてきたが自分の中ではそうでもないと思っていた。
それは例え恋をしても叶わないと思っていたからだと思う。
自分でそんな感じはしなかったが改めて自分の行動を見直してみるとそんな感じがしたんだ。
零香が予約してくれた日、店に来てくれ緊張しながらも平常心のつもりで接客していると…。
「今日は何かいい事あったの?」
と聞かれて意味が分からず聞き返してみると…。
「いつもより張りきってるみたいだから」
と言われた。
最初は常連さんが来てくれたからと自分にいい聞かせたが零香が帰り他のお客さんの接客をしたあと流也に…。
「どうした?いつもより暗いけど……何かあったか?」
と言われた。
訳がわからないまま営業が終了し家に帰ってから考えてみると零香の事ばかり考えてしまい自分の不可思議な接客の事が考えられなかった。
それでも無理矢理思い出してみると確かに零香が帰ったあとから自分のテンションが下がっていたと思う。
最近は店のことじゃなく零香の事ばかり考えている自分に気が付いた。
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