憎悪…………第十二章

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「じゃあ…返事待ち?」 「いや…」 「じゃあ…」 「…ok貰った」 「流也さん結婚するんですかぁぁ!!?」 そう言って事務所に怪力のバイトの子が飛び込んできた。 「うわっびっくりしたぁ!!」 「それで結婚式はいつ!!?」 目の前にあった流也の机を叩き顔を近づけているバイトの子。 「いや、まっ…まだそこまでは」 「その日は店休みにしましょ!!私式に出たいです!!」 「おっ落ち着いて…落ち着い…」 「落ち着いてられるかぁぁぁ!!」 「うわっ!!」 「言うの遅くないか!!なぁ!!言うの遅くないか!!!」 「二回言うな!!」 「そりゃ二回言いますよ!!私達の…この三人の仲じゃないですか!!」 「どんな仲!?」 「式の仲人は俺以外の人な!!緊張するから!!」 「とりあえず落ち着け!まだそこまで決まってないって言ってるだろ!それに善にはちゃんとプロポーズしてから言った方が喜んでくれると思ったんだよ!!」 「喜んでられるか!むしろびっくりの方がデカイわ!!」 「びっくりしたのはわかったから落ち着いけって言ってんだろうが!!」「おう!!」 「いや…おうって…」
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