4783人が本棚に入れています
本棚に追加
/238ページ
「……」
不安でなかなか眠りにつけなく布団でジッと目を閉じていた。
人に嫌われるのは誰でも嫌だろう、怖いだろう。
けどそれは相手にもよる。
そんなに好きじゃない奴なら確かに嫌だろうがそこまで考え込まない、だけど気になる人や親しい人ならとても胸が痛くなる、不安になる。
そして僕はこの夜一睡も出来ずに朝を迎えた。
朝の10時。
気になって携帯を見てみるがやはり返信はなかった。
僕は肩を落としながらまた布団に入りしばらくしたら携帯を見に布団から身を乗り出す、ずっとこれの繰り返しをしていた。
正直馬鹿なんだろう…、けど馬鹿でもいいと思ったんだ、気になるのだからもうとことん気にしようと布団の中で思った。
12時を過ぎた頃お腹がへりご飯を食べようと部屋を出た瞬間携帯が鳴った。
慌てて部屋に戻り携帯を取ろうとしたら…。
「いっ!」
部屋のドアに足の小指を打った…。
「…まるで漫画だなぁ」
そう泣きそうになりながら呟き僕は片足ケンケンで部屋に入り机の上の携帯を取った。
相手は……流也だった、正直ガッカリだ。
仕事の事で連絡がとりたいらしい、一時頃に電話が来るようだ。
…いや、そんな事はどうでもいい、ただこの足の痛み、そして僕の期待を裏切った、これは是非とも流也に恨みは晴らすべきだろう。
そう思うとある意味明日の仕事が楽しみな僕がいた。
最初のコメントを投稿しよう!