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泣いた…声が出なくなるまで、
出なくなっても泣いた。
後悔を…ずっと抱えながら僕は生きていくだろう。
僕の名前は善(ぜん)。
北海道の中でも豪雪地(雪の多い場所)に住んでいる20歳の男。
ただそれだけの男。
煙草だって親には内緒で高校から吸ってる、そこら辺にいる男。
けど今の僕はそこら辺の男とは違ってしまっている。
僕は後悔をしてた。
大切なものは失ってからわかる、その通りだった。
僕の大切なもの……正確には大切だった人。
彼女の名前は零華(れいか)
僕と同じ20歳、小さい頃から母親の影響で看護師になりたがっていた、。
純粋で、今まで耐性が無かったお酒とは言えお酒を飲んだらすぐに倒れてしい、いつも以上に甘えてしまうような女の子だ。
僕は彼女の目が凄く好きだった。
決して化粧してないわけではない。
ただ僕にはどちらでも良かった。
本人には失礼かもしれないが化粧してもスッピンでも、あのとても優しくて真っ直ぐな目がとても好きだった。
恥ずかしくて時々僕が目をそらしてしまうほどに。
ありきたりな理由なのかもしれない。
けど…僕の中では一番輝いていた瞳だった。
その彼女は今僕を見てくれと言っても、僕が好きだと言っても、僕を見てくれはしない。
僕以外の他の人でさえ、誰の事も見ることが出来ない。
それが、今の現実、そして僕の後悔。
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