考える時間…………第四章

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…メールが返って来た、しかしやっぱり誘いの返事は無い、何かショックだ…。 気を落としながら普通のメールを続け、仕事の出勤時間がせまってきたのでメールを切り上げて仕事に向かった。 仕事が終わったらもう一度聞くタイミングがあれば聞いてみようと思う。 何か女々しさを自分に感じたが気にしない事にした。 仕事が無事何事もなく終わり携帯を見た。 するとメールが返ってきていた、誘いのメールを送ってからほぼ丸一日たってはいるがまさかと思い見てみると…… 『仕事頑張ってね』 と言うメールだった。 正直別の意味で失敗したと思った、このメールを見ていたらもっと張りきって仕事が出来たろうに…。 とりあえず仕事が終わった報告メール、…送信。 閉店作業を終わらせて店の外に出て車に乗ろうとするとメールが返って来る、今日は起きているらしい。 自分の愛車に寄りかかり携帯に映る文を読んでいく、そして普段はあまり長文を使わない零香が今回のメールは嫌に長々と書いてるなと思い携帯の文をスクロールさせていく、それは待ちに待った誘いの返信メールだった。 返事は…ok!、僕とのメールを見返して返事を出すのを忘れていたのにきずいたらしい。 あまりの嬉しさに思わずガッツポーズしてしまう、心の中で『やった!!!』 と思いふっと横を見ると駐車場の管理人さんが何事かとこっちをみていた。 僕は顔を赤めて車に乗りそそくさと車を発進させた。 帰りの途中我慢できずに車を駐車しメールを返す、そしてまた発進させ……また駐車、そんな事を繰り返しながら家に帰った。 家に帰るときにはもう日にちも決まり、後は当日になるまで待つだけとなった、その日は嫌われていないと安心し出来たのかぐっすり寝れたのを覚えている。
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