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休日……………第五章
歌の練習をして……いよいよ遊ぶ日。
待ち合わせは1時に駅前、正直昨日の夜はなかなか眠れなかった。
仕事がら朝起きる時間が遅いために寝坊をしないように目覚ましを4つもセットしたが結局三時間ぐらいしか寝れなかった、今はもう眠気もなくまだ12時なのに待ち合わせ場所にいる。
する事もないのでとりあえず早めに来てみた、1時まであと一時間。
待っている時間がこれほど長く楽しい事は今までなかった、そう思っていたら…。
「あの~」
「えっ、は…い…」
後ろから声をかけられて振り替えるとそこには………。
何故か流也。
「すいません、道を聞きた………」
「知りません」
ニヤニヤしながら知っている道を聞きに来た奴に僕は冷たく当たる。
「そうですか……お兄さんデートですか?」
…まだからかってくるか…。
「ええ、だからすいませんが邪魔しないで下さい、馬鹿店長」
僕は露骨にいやな顔をして流也を睨む。
「怒んないでよ、ただ話しかけただけじゃん。」
「道を知ってるくせに話しかけてからかってくる奴は知らん」
「ま~ま~、邪魔はしないからさ」
いや…、すでに待っている楽しい時間の邪魔をしてるとはあえて言うまい。
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