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「んで、歌の練習したのか?」
「ああ、したよ、とりあえず一通り覚えてあとは自分の好きな曲を練習した」
「へ~…つ~か本当に練習したやつ初めて見たわ」
「俺も歌の練習なんて初めてしたわ」
などと二人で何となくいつもの会話を30分ほどしてフっとある事が気になった。
「そういや、流也は何しに来たの?」
「何って会…議…があるから…っ!」
そう言葉にして腕につけている時計を見て流也は固まった…、こんな馬鹿をやってる奴は初めて見たな。
「わりぃ!俺、行くわ!」
その言葉を残して流也は急いで町中に消えていった。
「あいつ…足早いんだな」
そんなどうでもいい事を思いつつ流也と話をしていて結構時間が潰れた、あと15分ぐらいで1時だ。
「何か…緊張して来たな」
物凄い心臓がドキドキと音をたてている、こんな状況で零香が現れたらきっと何も喋れないだろうな。
「もう話終わった?」
「っ!!」
いきなりの自分に話しかけられたらだろう声にビックリして後ろを見てみるとそこには零香がいた。
「店長さんと話し終わった?」
「え、いや、うん…えっ?」
突然すぎて訳が分からなくなる。
「本当はもう10分前ぐらいに善の事見付けたんだけど何か話ししてたみたいだからさ」
あははと言って零香はそう口にする。
「え!!!話しかけてくれれば良かったのに…」
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