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「お客様大丈夫ですか!?」
「すっすいません!!」
ソフトドリンクは服には溢れないですんだようだ。
「今拭くもの持ってきますね」
すぐに布巾を取りに行こうとする、だが…。
「あっあの…」
そのお客さんは僕の制服の袖を掴み…
「あの…大丈夫ですか?」
そう言ってきた。
「えっ?」
「いえ、何だかお店のみなさんがいつもと違うような気がしたので…」
何て事だろう、自分達はいつも通りに接しているつもりでもお客さんには違う雰囲気に見えているらしい…。
「はい、大丈夫ですよ」
僕は笑顔で言葉を返した、けど見透かされてはいけないことを見透かされた内心、僕の心は焦りを感じていた。
バレてはいけない、そう思って表情に出さずにいた動揺が浮き彫りになる気がした。
そして…
これが僕と彼女との最初の出会いだった。
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