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気になる……………第三章
連絡先の紙をもらってから10日間がたった。
実はまだ一度連絡してない、最初にどうやってメールを送ればいいのかよく分からないからだ。
せっかく連絡先の紙をもらったのに連絡しなきゃ意味がない…、そう分かっているのだがなかなか連絡出来ないでいる。
「善ちょっといいか?」
「なに?今日の予約は無いはずだけど?」
いつも通りの開店前の会話、ちなみに2人とも働きながら会話している、僕は洗い物、流也はホール関係の下作業中だ。
「いや……連絡したんか?」
…なんか痛い所をイキなり突いて来たなぁ。
「いや、まだ…だけど」
「だろうな」
流也は分かりきっていたようにあっさりそう言った。
「わっ悪いかよ」
「悪い、せっかく連絡先の紙もらったのに…お前は馬鹿か」
「………」
何も言い返せない、確かにせっかく連絡先の紙をもらったのに連絡しないのは相手にも失礼だ。
「これ…なんだと思う?」
そう言うと先ほどから手に持っていただろう物を見せてきた
「っ!!」
それは紛れもない僕の携帯だった。
「流也…まさか」
「見ててイライラするから俺がメールしといた、えへっ」
「えへっ、じゃない馬鹿!お前…!」
そう言って流也から急いで手をタオルで拭き流也から携帯を取り上げ送信ボックスを確認したが案の定確かにメールが送らさっている、あぁ…。
「なっ何て事を………」
「あんなでかい声出してまで連絡するって言っといて連絡しないのは失礼だろ~。」
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