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「のび太!起きなさい!」
ママの声で目が覚めた。
「ふぇ?」
「『ふぇ?』じゃないの!
遅刻するわよ!」
遅刻…?ええっと…
「えぇ?!もう8時過ぎたの?!」
バタバタと着替えて顔洗って歯磨きして…
パンをくわえて…
「いっふぇふぃまーふ!」
ああもう!
どうしてもっとはやく起こしてくれないのさ!
あれ?そういえば、今日はドラえもん見なかったけど、どこ行ったんだろう?
って、それどころじゃない!
「遅刻~!!」
走って走って、学校の手前まで来た。
『キーンコーンカーンコーン…』
「あわわ…!待ってよ~!」
くつをはきかえて、廊下を出来るだけはやく行って、教室の扉を開ける。
授業は…?!
「野比!」
始まってるし…
「はい…」
「廊下に立ってなさい!」
「はい…」
扉を閉めると、一斉に笑い声が聞こえてきた。
ハァ…今日も僕は笑い者か…
ガックリと肩を落とす。
帰ったら、ドラえもんに頼んで、何か道具を出してもらおう…!
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