~prolog~

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  「あちらにはどういった  要件で?肝だめしか  なにかするんですか?」   「え、そんな町なんですか!?  いやじつは古い友人が  そこへ新しく  引っ越したらしいんで  "一度遊びに来い"と  誘われまして…」    「へぇ、あんなとこに  引っ越すとは…  そのご友人,なかなか  度胸がありますなぁ    あそこへ立ち寄るのは  並々ならぬ覚悟が  必要ですよ    我々の同僚内でも  あそこへ通りたがる  人はいませんもの。  たとえ遠回りをしてでも  あそこを通ろうとは  思いませんね」   「え!そんなにあぶない町  だったんですか?  …なんかすいません  そんなトコに行かして  もらって…」   タクシーの運転手は またニヤリと微笑んだ。  
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