「怨み電話」

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  真夜中リエの住むアパートの 一室でケイタイ電話が突然 鳴った―。   「誰だろ。こんな時間に…」   リエは首をかしげながらも ケイタイ電話を手にとった   「はい。もしもし」   すると電話の向こうから しわがれた男の声が 聞こえてきた…   「…突然の電話申し訳  ございません。私共は  "怨み電話"というもので  して…人の怨みを晴らす  サービスをお客様に提供  しているのでございます  あなた様は何か怨みを  沢山お持ちでいらっしゃる  んじゃないでしょうか?」   「…は?あの何を言ってるかが  分からないんですが」     「はい…この電話はですね、  特殊な電線を  使っておりまして…  怨みの怨念が強い人にしか  この電話はつながらない  仕組みになってるんですよ…  あなた様は今怨みを強く  抱いてる人がいらっしゃる  んじゃないでしょうか?」       リエは男の話を聞いてみることにした―。  
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