「怨み電話」

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  「私がオススメする怨み電話は  そういった方々の強い怨みを  我々が少しでも減らして  あげられたらなと思い  我々が代行してお客様の怨み  の源となるものを消し去ろう  というサービスを今  実施しているのであります」   「私の怨みを…晴らしてくれる  んですか…?」     「はい。ですが怨み電話を  使っての注意事項が  ひとつございます」   「…それはなんです?」   「はい。それはこの怨み電話の  存在を決してだれにも  知られないことです―。  もし怨み電話を使用中に  誰かに見られたりすれば  あなたのその怨みは  あなたにすべて舞い戻っ  てきてしまいます…  あなたにその覚悟は  ありますか…?"   リエは決心した 「はい」   「どなたか…いらっしゃる  んですね」     リエは少したってから 言いづらそうに尋ねる   「それは…相手を完全に  この世から消し去ったり  できるんですか」   「それはお客様の怨みの度に  よりますが…」       「じつは"1人"頼みたい  人がいるんです。」  
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