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果て
この道を
どこまでも何処までも
そっちの道まで路まで未知まで
この空と天と穹と
海と倦みと膿と
山と耶魔と岾と
全てに続くそれを進んだら
そう
何も無いものは無いと思った
ところがそこは満たされすぎて
何もなかった
何も知らなかった
何も残らないと思った
それを掬いあげてくれた
その小さな闇は
救いに来たのでなく
巣くいに来ただけだった
それでも掬われた僕は
救われないこの状況に
救いを感じた気がして
そっと静かに目を伏せた
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