夢のなかでは一緒に居たい

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知念が眠っている。俺のベッドで眠っている。 変えたばかりのシーツ。まだ俺もそこに横になったことはない。 そこに制服のブレザーだけ脱いだ、ワイシャツ姿の知念が心地良さそうに眠っている。 なぜ君がここにいるの?愛しすぎて幻覚でも見えているのかな。 目を擦っても心地良さそうに眠る君は消えない。 「ち、知念起きて…」 ほんとはずっと寝かせて起きたかった。だってこんなにじっくり知念の綺麗な整った顔を見ていられることなんてないから。 でも、なんだかそれが道理に反している気がした。 「…んっ」 「っ!!」 「オハヨウ、圭人」 ぐっと腕を引かれて、ベッドに倒れ込むと知念が布団のなかで微笑んだ。 「知念、なんでここに…」 「なんでって圭人が呼んだんじゃない。待ちくたびれて寝ちゃったよ」 「おっ俺が?」 「『知念来てよ、溜まってるんだ』ってメールしてきたでしょ」 「えっ!?」 俺が知念にそんなメールを!?って驚いていると知念は楽しそうに携帯の受信メールを見せてきた。 そこには確かに知念が言ったように『知念来てよ、溜まってるんだ』と文字が羅列されていて、文末には『ヤらせて』と飛んでもない一言が綴られていた。 「ちっ違うんだ!きっと何かの間違いで…!」 「間違い?…へぇ、圭人いつも僕にスキスキアピールしてたくせに女の子にでもこんなメール送るつもりだったの?」 「ちがっ…!ていうか知念、俺が知念をすっ好きって知って…!?」 「そんなに慌てないでよ。圭人が僕のこと好きなんて見てたらわかるよ。…エッチしたいならさせてあげるよ。」 にこりと知念は笑う。それがなんだか妖艶でドキドキした。 身に覚えのないメールやこんな状況に焦るばかりの俺とはうって変わって、冷静で余裕のある知念。知念は一体何を考えてるんだろう…
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