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鼻高々ーな顔をして言うと山ちゃんが知念くんを向かってじとっとした目で見た。
「赤外線なんて気にしてんのかよー!女子か!」
………赤外線?
「山ちゃん今赤外線って言った?」
「おう!太陽ぶわー!ってな」
「…お言葉ですがそれ紫外線の間違いじゃないですか?」
「……」
「………」
だ、黙っちゃった!
触れないほうがよかったかなー、余計なこと行っちゃったかなー、なんて思ってたらケタケタ知念くんが笑いだした。
「ほんと山ちゃんばかだねー!」
「うるせぇうるせぇ!赤か紫の差だろ!な、龍太郎!」
「え、違うと思うけど」
噛みついてきそうな勢いなのでサッと知念くんに寄ると
「お前は知念サイドなのか、長いものには巻かれるタイプなのか、そうだったのか!!」
と、わけわからないことを言いながら去って行った。
(一体何しに来たんだ)
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