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勇「うっし・・これでお終い、っと」
棚の上の埃を取って、棚の上に乗っていた物を元の位置に戻すと、埃を払うように手のひらを叩きあたりを見渡し、頷きながら口を開き、帰ろうとして入り口の方を向こうとした直後、ふと一振りの刀が目に入った。と言っても、別にそれが珍しいものじゃない
勇「名刀『イザナギ』か」
勇が口にした通り、その刀はこの道場に代々伝わると教えられた名刀だ。だが、それに加え今まで一度も抜けた事が無いと言われている何とも不可思議な刀である。蔵の掃除をするたんびに目に付いたが今日に限ってその刀が妙に気になった
勇「名刀、と言うより妖刀なんじゃねぇのか?」
抜けない理由は妖刀故に昔の人が封印しているから、とかバカな事を考えながら、イザナギを手に取る。その直後―
勇「なっ!?なんだ、これっ!?」
突然、イザナギから白い光が溢れ、勇を飲み込み始めた
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