第零章

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そして今度は何か恐ろしいものを見るかのような表情で言った後に一刀から二三歩距離を置いたが、一刀は特に気にした様子も無く 一刀「違うって。・・あいつ、すげーぞ?」 最低限の否定だけをして、話を切り替えた 直人「サラッと流さんといてや・・。んで、すげーって何がすげーん?」 そんな、淡々とした切り替えしに直人は軽く肩を落として改めて尋ねるとそれに答えたのは勇だった 勇「ただ、立ってるだけなのにまるで隙が無い。武術に関して少なくても素人じゃねぇな。あいつ」 直人「・・君ら何処の剣豪?つか、なんでそんなん分るねんっ!?」 勇「武道をやってる人間なら、雰囲気とか立ち振る舞いとかを見りゃ、そいつの実力ってある程度は分るもんなんだぜ?」 と、勇から説明を受けた直人だが信じられない、という感じで呆けている 少年「ここから・・じまる。・・・わけ・・いかねぇ・・」 その間も少年は展示品を見つめ続け、時よりなにやら、ブツブツ呟いていたが、やがて、踵を返し、そのまま去っていった 一刀「・・・」 そんな少年の後姿を一刀は暫く見つめていた
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