第零章

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勇「そういや、今日明日にも開館か?」 校門を潜った所で勇は校舎から少し離れた所にある建物に目を向ける。そこにはトラックの荷台から傷つけぬ様に何かを運び出す人たちの姿 直人「歴史資料館なぁ。んなもん建てたって、好きで見に行きたがる奴なんてそんなに居らんのに。ウチの学校も金無駄遣いが好きやなぁ・・」 やれやれと言った感じで呆れた顔をする二人だが、その中で 一刀「もしかしたらさ」 勇「ん?」 直人「どうかしたん?」 一刀だけがふと思いついたように呟くと二人が一刀に目を向ける 一刀「冬休みの宿題ってあれ絡みじゃないか?」 勇「あ~・・」 一刀が言うと二人とも納得したように頷いて 直人「見ないなら、無理くりみさせりゃええと・・」 結局、一刀の予想通り今年の理事長の宿題は明日開館予定の歴史資料館の展示品を一通り見て回り、その感想文を書けと言う物だった
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