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「…ただいま……。」 マンションの一室 13階の高級感がある部屋だ 「おかえり。」 部屋に入るとパソコンと向かい合ってた 少々白髪混じりの銀縁眼鏡の男性が 帰ってきた女性の方を向き優しく言う 「お疲れ様。」 「お互い…ね……。」 部屋に帰ってきた女性は安堵のためか笑顔が漏れる 「いやいや。俺なんてこうやって分析ぐらいしか出来ないんだ。君の方が大変だよ。」 男性もその笑顔につられ照れくさそうに笑う とても平和な時である 「その分析も大変よ…。」 「成果…無いけどな……。」 男性は鼻をさすりながら申し訳なさそうに言う 「そんな事ない…。」 女性は少し寂しそうに俯く 「あっそうだ!明日緊急の集会があるってさっき連絡が入ったの言うの忘れてた!」 男性は慌てて話題を変える 「…明日?何時……?」 「えーと……朝の九時だそうだ。」 男性はパソコンの画面を確認して言う 「…わかった……。」
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