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大砲でも撃ったような大きな音が、辺りに響いた。
反動が彼女を襲い、数センチ後ろに下がった。思わず岩場から転がり落ちそうになる。
前を見ると、巨人の真ん中に大きな穴が空いている。
巨人は、ギシギシと嫌な音を立てながら崩れ落ちた。
その様子を見て安心した少女は、脚の力が抜けたのか、その場に膝をついた。
慣れてるとはいえ、やはり16歳の少女が戦うという事は身体的にも精神的にも無理がある。
下手をすれば死んでもおかしくはないのだ。
しばらくして少女は立ち上がった。
そして岩場に隠していた自分の荷物と革製の巨大なホルスターを取り出した。
ホルスターに銃をしまいそれを背負うと、体の前、鳩尾の辺りでベルトを締め、しっかりと固定する。
それから右腕で麻袋に入った荷物を持って、その場を後にした。
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