その壱
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うかつでした……… そう呟いた青年は猛吹雪の中を一人で歩いていた。 彼の名前は日本。流れるような黒髪に黒い瞳、いつもの白い服の上からコートを羽織って歩いていた。 なぜ彼がこの猛吹雪の中を歩いているかというと…………遡ること三時間前になる。
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