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沖縄北方EEZ(排他的経済水域)
日本国防海軍潜水艦
「SS-596くろしお」
「くろしお」は同海域にて哨戒を行っており、領空侵犯時にはシュノーケルを露頂しての充電を行っていた。
そのために通信アンテナも海上に出しており、データリンクにて現状も把握していた。
「艦長、空軍が交戦中の機がこちらに向かっているようです」
「空はどうしようもないな。充電の進捗状況はどうか?」
「98%完了しております」
「良かろう。エンジン停止、吸排気弁閉鎖、各マスト類下げ。深さ25」
「深さ25了解!ベント開け!」
メインタンクに注水が施され、艦が浮力を減じ潜行していく。
「深さ25!」
「くろしお」は「我関せず」と言わんばかりに潜行し、哨戒を続行しようとしていた。
が、事は空だけで終わる話しではなかった。
「ソーナーに感!9時方向深さ30に一軸推進音聴知!」
「我が軍の潜水艦か?」
「我の艦ではありません。現在音紋を解析中です」
現在当海域を行動中の日本の潜水艦はいない。
堂々と向かってくる辺り、どうやらこちらには気付いていないようである。
「解析出ました!214型潜水艦合致!!」
「韓国海軍か。何のつもりだ?」
「総員戦闘配置!!魚雷戦用ー意!!」
RAPIER隊
「敵機までの距離が縮まらない!!未だ目視できず!」
「敵機は貴隊から20マイル以上離れている。敵機は国境まであと5分で到達する。」
その直後、レーダーに映る敵機の高度表示がぐんぐんと下がり始めた。
「GCI、敵機の高度が急激に下がり始めた!」
「こちらからも確認した。敵機に損傷を与えているのか?」
「敵機への命中弾は確認していない」
そうこうしている内に遂に敵機のブリップがレーダーから消えた。
「現場へ急行し、事実を確認せよ!」
ブリップが消えた地点にはの立ち上る黒煙と、その海面に機体の残骸が浮遊していた。
「敵機の墜落を確認。乗員は脱出した模様。……なんだあれは?……潜水艦だ!!潜水艦が浮上してきた!!」
「何だと!?国籍は!?」
「国籍は不明!!敵機乗員の救助に来たと思われる!!」
高々度ではその艦型を識別する事はできない。
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