第一章

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今日もまた一日が始まる。 今日もまた目覚まし時計は鳴り響く。 何でもない、ただの日常だ。 目覚ましを止めると食卓へ向かい、ご飯味噌汁目玉焼きといったデフォルトな朝食を機械的に摂取していく。 「じゃあ、行って来ます」 「気をつけてね。 いってらっしゃい」 そんなありふれた会話をして俺は自転車のペダルを踏み、走り始める。 今日もまた、いつものように坦々と一日を過ごすのだろう。 高校生になってもう1ヶ月経つ。 結局、高校も中学の延長であり、他愛のない日常に変化はない。 惰性で日々を送っていた。 今日も長い一日になりそうだと心のなかで毒づいて、惰性で自転車を走らせる。
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