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『起きて下さい』
「んぉっ!?」
突然、脳内に直接響くような声によって、俺の真っ暗だった意識は覚まされた。
目を開けると目の前に少女が立っている。
『気づきましたか?』
「あれ……。
俺、死んでない?」
『落ち着いて下さい。あなたは死んでいます。残念ながら』
ちっとも残念そうではない顔をしながら少女は言った。
ここはどこだ。
やけに静かで真っ暗だ。
周りには何もない。
目の前には白いワンピースを着た同い年くらいの女の子が立っている。
細身で、身長は150cmくらいか。
「そうか。
やっぱり死んだんだよな。
お前は誰だよ。
天使?まさか死神とか」
『少し違います。
私は、世界を管理する者の一人です』
「えっ。いやちょっとよく分からないけど、神様みたいな感じでいいのか?」
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