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おっと…。あまりに頭に来過ぎて当初の目的を忘れていた。
そう…美少女だ。
俺は、持ち前のスマイルを装備しながら、美少女に近寄った。
レン「君、大丈夫だったかい?怪我は無いよね?」
とびっきり優しい声で問い掛けると、藍色の髪を肩位まで伸ばし、高価そうな純白のカチューシャをした、いかにもお嬢様な美少女は口を開いた。
美少女「は…はい。助けて頂き、本当にありがとうございました。ところで、あの男性方は大丈夫でしょうか?中級魔術が直撃してた様に見えたのですが…。」
自分を襲おうとしたゴミまでも心配するなんて…。優しいんだな、と心の中で思いつつ、心配させない様に丁寧に返す。
レン「大丈夫だよ。中級魔術でも、威力は極限まで抑えたから。…まあ、髪の毛は絶滅しただろうけど。…それより、君の名前は?」
失われた毛根達の命より、美少女の名前の方が重要だ。
毛根達よ、貴様達に罪はない。ただ、貴様達の宿主が悪かった…。
安らかに眠ってくれ。
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