いざ、東へ

3/8
前へ
/66ページ
次へ
ユニコーンは東の大陸の統治を任されており、その中でも一番大きな国、アージンを主な活動地点としている。活動地点といっても、いつもそこにいるわけではなく、いつもは辺境の山を寝床とし、退屈しのぎをする時にアジアンに顔出すそうだ。 西の大陸を離れ、東の大陸を目指した。西と東の大陸は海を挟んでいるため、移動手段は船だ。といっても、海にも魔族がびっしりといて、誰も船を出していない。だから自力で船を作り、これまた自力でそれを漕いでいくしかなかった。 『こんなもんかな?』 西の大陸は森林地帯が沢山あったため、船を造るのにそんなに時間は掛からなかった。丁度大人が五人は乗れるような大きさだ。 早速船に乗る。その時、俺の目の前に一人の老人が現れた。
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

131人が本棚に入れています
本棚に追加