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直接被害にあっている人間なら、何か新しい情報を知っていると思ったが、別段変わった情報は手に入らなかった。俺にとってはそう感じたが、導雷にとってはどれも新鮮な情報であったらしく、驚きの色を隠せないでいるようだった。
『成る程・・・。子供の姿をしているおぞましき悪魔、といったところですか』
『俺は西の方でもユニコーンについて聞いて回っていたんですがね、どうやら万国一致で同じ情報のようですな』
意外にも情報を聞いている間に日は暮れてしまった。
『暗くなっては何かと不利になってしまう。今日のところは宿に泊まり、明日向かいましょう』
導雷がそう提案する。どうやら気を探ることの出来ない俺を心配してくれているようだ。俺はその優しさに感謝しつつ、承諾した。
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