消えない罪

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キラ 「創造魔法を使えば戻せなくはないが」 フィーナ 「でしたら元に戻しましょう」 キラ 「だが・・・」 元に戻せば自分の犯した罪を忘れてしまいそうな気がするためフィーナの頼みを了承するのをためらってしまう フィーナ 「もしあなたがまた間違いを犯そうとしたら私が止めてあげるわ」 キラ 「ふっ」 こっちは凄く恥ずかしい事を言っているのに鼻で笑われて少しイラってしてまった フィーナ 「なんで笑うんですか?」 抱き付いていた手を緩めキラの顔を見ると先ほどとは違い明るい表情をしていた キラ 「フィーナにはかなわないな」 フィーナ 「それじゃ」 キラ 「元に戻すよ」 そう言うとフィーナを放しベッドから降りると部屋の中心に立ち魔力を練り始めた キラ 「我が魔力を代償に創造の力を・・・《創造再生》」 普段は創造魔法を使用する時は無詠唱でも構わないのだが久しぶりの魔法なので失敗する可能性がないとはいえないので今回はしっかりと詠唱から唱えることにした キラ 「ふう」 フィーナ 「終わったの?」 フィーナから見てキラに変化が起きたように見えなかったがひと息ついたので終わったのだと思った キラ 「終わったよ」 作業が終わると再びベッドに戻ってきた キラ 「フィーナのおかげで身体が軽くなった気がするよ、ありがとう」 フィーナ 「私は別に!」 フィーナに感謝の気持ちを満面の笑みで言うとフィーナはその笑みに照れたのか頬を赤くして下を向いている
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