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「あ…申し訳ありません。昨日からご一緒出来て、偶然がなんだか可笑しくて…気を悪くなさいましたか?」
「…いえ。僕も同じ事を考えてました」
「私は専務秘書の…」
「川田さんですよね?。僕は経理部の…」
「鈴木さん、ですよね」
私が名前を言うと、鈴木さんは驚いた顔をしてた。
二人で顔を見合わせて、笑った。
それから食事に行き、自己紹介して世間話して…。
「川田さんが入社したときから気になってました…もうこんな機会ないと思いますから、伝えておきます」
「鈴木さん…そんなこと…」
「やっぱり…駄目ですよね…」
鈴木さんはため息を付いてうつむいた。
「いえ…そうではなくて…最後だなんておっしゃらないでください」
鈴木さんは顔を上げた。
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