エレベーター

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「あ…申し訳ありません。昨日からご一緒出来て、偶然がなんだか可笑しくて…気を悪くなさいましたか?」 「…いえ。僕も同じ事を考えてました」 「私は専務秘書の…」 「川田さんですよね?。僕は経理部の…」 「鈴木さん、ですよね」 私が名前を言うと、鈴木さんは驚いた顔をしてた。 二人で顔を見合わせて、笑った。 それから食事に行き、自己紹介して世間話して…。 「川田さんが入社したときから気になってました…もうこんな機会ないと思いますから、伝えておきます」 「鈴木さん…そんなこと…」 「やっぱり…駄目ですよね…」 鈴木さんはため息を付いてうつむいた。 「いえ…そうではなくて…最後だなんておっしゃらないでください」 鈴木さんは顔を上げた。
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