プロローグ

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白い光に包まれて、視界は依然として真っ白のまま…… これは一体何なのだろう? 今まで感じたことのない感覚に少女は戸惑った。 とりあえず、なすがままに身を任せた。 まさか、これが本当に時空を映す鏡だったなんて思いもよらなかった…… たった今、別の世界と繋がっているなんて想像もつかなかった…… 鏡に触れていた掌はまだかすかに熱を持っている。 それに反応するかの様に胸の辺りがぽかぽか温かい。 いつかの夜に聞いた母の話を、きちんと聞いておかなかったことを少女はこの後、後悔することになる──…
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