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「ふぁ、かったるい」
人差し指でお守り袋をブンブン振り回しながら、李郁は机に肘をつけ、重たい頭を右手にのせた。
窓から見える風景はあまりにもつまらな過ぎて欠伸が出た。
お守り袋に入った鏡の重さは回すのにちょうど良く、後先考えず暇つぶしにブンブン振り回している。
机に広げてあるノートに目を向けたが、ペンを持つ気も起こらないので再び焦点を窓の外へ向けた。
青空に雲が一つ二つ。ちょうど良く入る日差しが心地よくて、目をつむれば夢の世界へ行けそうな気がした。
一瞬、意識を手放して指からお守り袋が滑り落ちた。
硬い物が地面に当たる音がする。
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