プロローグ

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「やっぱり……映らない」 確信めいた凛とした声が、教会に響いた。 ステンドグラスの窓から見える月は高く、どこかぎこちない光を放っている。 胸の鏡を撫でながら少女は、やっぱりおかしい……と思う。 彼女の目の前には全身を映すことの出来る、大きな鏡があった。
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