†消える人々†

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「今日は何にもしたくないなぁ……」 日曜日の昼下がり。 なのに生憎空模様は暗い。 僕はルーク。レイトン先生の一番弟子で、立派な助手です。今は先生の研究室でお留守番中。 エルシャール・レイトン。 ロンドンじゃ、この人のことを知らない人はいないんじゃないかな? 考古学者でありながら、数々の難事件や謎を解明してきた、シルクハットがトレードマークの大学教授。 その活躍は何度もロンドンタイムズに取り上げられている。弟子の僕にとってはちょっとした自慢でもあり、憧れでもある。 今そのレイトン先生はちょっと用事で、この雨の中出かけてしまったから研究室には僕一人。 窓の外を見ていると、傘をさしている人でいっぱい。たまに雨の中を傘もささずに走っていく人も見かける。 部屋の中は静かで雨音だけが聞こえてくるから、孤独を感じる。 暇だったから本でも読もうかなと思ってたけど、先生の部屋にある本(とゆうか教科書や参考書)は、どれもよく分からないことが書いてあって、読んでいたら眠くなってくる。 テレビを見たくても見られない。 その理由は……
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