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その満足げな顔が少し憎らしい。
彼は丁寧に包装を解き、チョコを食べ始めた。
結婚して四年、毎年バレンタインデーに彼は、私からのチョコだけを食べる。
女性社員からの義理チョコは貰うだけ、それを食べるのは毎年私。
「美味しい?」
問い掛ければ、蕩けるような甘い眼差しで私を見つめ口づける。
「旨い?」
少し意地悪い顔をして問う貴方が好き。
バレンタインデー、
それは、毎年貴方の愛を感じる日。
これから先も、バレンタインデーに貴方が食べるのは、私のチョコだけでありますように……
愛してますよ。
私の旦那様。
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