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ぎゅっと制服を握る手と、精一杯の背伸びで俺に応えようとする彼女が好き。
だから、俺はわざと少ししか屈まない。
身長が伸びたら、君はこんなキスしてくれなくなるだろ?
だから、そのままでいいよ。
小さい君のままがいいんだ。
そう言ったら、君は怒るかな?
今以上に身長が伸びるように頑張るかな?
このキスが出来なくなると困るから、君には絶対教えない。
これは、俺だけの秘密。
ずっと小さいままでいてね。
小さい君が好きだよ。
「それで、何で小さいままがいいの?」
キスで誤魔化されなかったのか…。
「ねぇ、何で?」
「………可愛いから。」
頭を撫でれば、彼女は恥ずかしそうに俯いた。
小さくなくても、俺は君が好きなんだろうな。
君だから好きなんだ。
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