第1章

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「成輝もう行くわよ。」 「ん、あぁ今行くよ母さん。」 俺と母さんはタクシーに乗った。 この後は駅に向かいそこから新幹線で2時間、電車に乗り換えて更に30分。 13時頃には向こうに着いてっかな。 この町への未練と 新しい町や、まだ見ぬ高校生活への希望や不安、ノドの奥に何かがつっかえるような言い様のない感情とがごっちゃになった俺は春の温かさに抱かれて目を閉じた。
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