特大ドリルをへし折ろう!

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―霞・兵糧庫― 中央の春蘭達を囮にして、魏軍最速の霞は敵を倒しながら進んでいた。今のところ大きな騒ぎにはなってはいない。 しかし兵糧庫に近づくにつれて守衛の数が増え、霞は目を細めた。 「アカンなぁ、数が増えてきたわ。これはバレる前に早ぅ終わらさんとやばいな」 そう言い速度を速めていく霞の部隊。今の彼女の部隊は気づかれない様に少し人数を減らしているのだ。バレて囲まれでもすれば危険だろう。 静かに、そして迅速に動いた事が功をそうしたか、霞は兵糧庫前まで来た。既に前の兵は倒している。 「ええか?事前に打ち合わせた通りにするんやで?」 「「「はっ」」」 「そんなら、行くで!」 霞の号令で門を開ける兵達。中の警備の兵は突然の奇襲に戸惑っている。そんな敵兵に霞達は突撃し、斬り倒していく。 そんな中、霞の本隊とは別に動いている兵が数人兵糧庫内を駆け回って何か大きめの樽を置いている。 「張遼様!設置と点火完了しました!」 「ようやった!じゃあはよ逃げるでぇ!遅れんなぁ!」 兵の報告を聞いた霞はすぐさま撤退。敵兵は逃げていく霞を負かせたと勘違いして深追いはせず、新たな魏軍の襲撃に対しての防衛に徹した。 だがそれがいけなかった。
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