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だからこそ俺は彼女の気持ちに応えたい。しかもあいつは戦い方をすでに目で見て、肌で感じて、動きを理解している。
これならば習得も早いだろう。それに彼女の武への飽くなき向上心は嫌いじゃない。
「……良いだろう。我らが戦、全て叩き込んでやる!覚悟しておれ」
頭をわしわしと撫でながら言うと怜蘭の顔は輝かしいまでの笑顔になった。
「はっ!ありがとう主殿!これでまた一歩無双に近づける!」
本当に嬉しそうに言うが俺の鍛え方は生半可なものじゃない。中途半端な力は身を滅ぼすからな。いやぁ、どんな風に伸びるか楽しみだ。
「あの刹那達ですら泣いた修行を自ら進んでやりたいと言ってくるとはのぅ。カカッ!やりがいがあるわ!」
「え……」
それを聞いた途端に顔が真っ青になり固まる怜蘭。
っと、刹那達が戻ってきたな。
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