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次の日。何故だか早くに目が覚めた俺は皆より一足先に指定された場所に移動していた。
部屋でじっとしてたら絶対また寝てたからさ。
「おっ、もう来とったんかいな。おはようさん夏彦。なんや今日はえらい早いやん」
「ん?霞か、おはよう。お前こそたいして俺と変わらないじゃないか」
「まっ、そうなんやけどなー」
別段やることもなくぼーっと空を眺めていると後ろから霞が自分の兵を引き連れてやって来た。
霞と挨拶を交わしながらよく空を見ると太陽が心なしか少し上がっている様に見える。思ったより時間がってたみたいだな。
「それにしても今日ホンマにどしたん?いっつも最後に来るのに」
失敬な。それじゃ遅刻魔みたいじゃないか。
「……俺だっていつも遅れてくるわけじゃないぞ?」
「へぇー。そうなんやなぁ」
俺が弁明すると本当に驚いた様な顔をする霞。
泣いて良いですか?
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