皆でわいわい合同演習

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わりとショックを受けた俺を尻目にケタケタ笑う霞。酷いぞまったく。 「お前は毎度離れた場所にいたりするからな。それに伝令兵がお前に臆して中々決まらないのだよ」 「兄様に会うのは覚悟を決めてから行くそうですよ?」 「流石お兄さんですねー」 「効率を考えれば凄いのかどうか些か疑問ではありますがね」 訓練開始前に傷ついた俺だが後ろから聞こえた声に振り向く。そこには秋蘭、流琉、風、そして稟と西軍のメンバーが揃っていた。 「……俺は自軍の兵には何かした覚えは無いんだがなぁ」 「まぁまぁそんな落ち込んでも仕方ないですよお兄さん」 がっくりと肩を落とす俺に稟にするようにぽんぽんと手を乗せる風。 いや俺としては別にビビられる事に関しては構わないんだけど、それで連絡が遅れるのだけがなぁ……。 まっ、どうしようもないし考えるのも面倒だから別に良いけどね。それに俺の役目は元々こういうことだし。
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