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と、まぁ何だか皆さん好き勝手言ってるようだけど……。
「言うのは勝手だがお前達、俺は敵側である以上全力で叩くぞ?そしてお前達が不甲斐ない事をしようものなら……わかってるよな?」
俺が口元をつり上げて悪どい笑みを浮かべながら言うと、さっきまで意気揚々としていた鬼兵隊連中の顔が一気に青ざめる。ははっ、当たり前じゃないか。
「い、いやいやでも旦那すすす素手だし!」
「そそそそれに兵もいなくて旦那一人なんだからアタイらでも少し位は……なぁ?」
「わ、我らに主殿を止める事が出来るのか……?」
ガタガタ震えながら互いの顔を見る刹那達。見てて飽きないな。
「でもやらへんとうちらがやられてまう!勇気を持って死ぬ気で前へ行くしかないねん!そしたらいくら隊長かて少しはなんとかなるで!……多分!」
「そっ、そうなの!真桜ちゃんの言う通りなの!」
「だな!やる前から気弱になってどうするのだ!」
強気なのか弱気なのかわからない真桜の発言で、一応は顔色の戻った鬼兵隊一同。
真桜め、なかなか良いこと言うじゃないか。
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